2024年03月28日

大阪商工会議所で国際基準の安全な次世代Wi-Fi
「OpenRoaming(オープンローミング)」の実証実験を開始


【プレスリリース】
 報道関係者各位



株式会社Local24
2024年3月28日


 株式会社Local24(所在地:京都市中京区、代表取締役会長:廣瀬 丈矩、以下、「Local24」)は、大阪商工会議所と協力し、安全で利便性の高い新世代の公衆無線LAN「オープンローミング」の運用実証実験を2024年3月28日から開始しました。この実証実験をはじめるにあたり、2023年9月11日より大阪商工会議所の貸会議室等にアクセスポイント機器を4台設置し、事前の試験運用を開始しておりました。大阪商工会議所は一般の方が利用できる貸会議室の他に、国際的な学会にも対応できる国際会議ホールを有しており、国内外の来場者に次世代Wi-Fi「オープンローミング」を提供することが可能です。この実証実験では、「オープンローミング」の利用者拡大とWi-Fi利用者データを収集・分析を行い、得られるデータから集客戦略策定などへの活用方法について検証する取組みを始めています。



 「オープンローミング」は、一度、接続設定をすれば、世界中の対応Wi-Fiに自動接続できる、新世代の安全な公衆無線LANです。欧米を中心にすでに導入が進み、日本での普及が期待されています。

現状、日本で一般的な公衆無線LANは、場所が変わるとそのたびに、ログイン画面から接続設定が必要で、都度パスフレーズを入力しなければなりません。しかも、セキュリティ面でも劣悪な状況で、常に盗聴やなりすましアクセスポイントのリスクに晒されており、ユーザーが自身で十分な注意を払わなければなりません。

これらの利便性を画期的に改善し、セキュリティ性能を高め、安全・安心して利用できるように進化したWi-Fiが、新世代公衆無線LAN「オープンローミング」です。




 「オープンローミング」は、Wireless Broadband Alliance(WBA)による国際的なWi-Fi相互接続基盤であり、Passpointと呼ばれる技術を使用して、公衆Wi-Fiサービスを提供する事業者間でのシームレスな接続を実現する取り組みです。世界中で350万を超えるホットスポットに導入されています(※1)

具体的には、公共の場、商業施設、公共交通機関、学校、宿泊施設などに設置された公衆無線LANのアクセスポイントを、モバイル端末が自動で探知し、認証させる技術を利用しています。セキュリティ面では、強固な認証と通信暗号化を組み合わせて、通信傍受やなりすましといった危険を防ぐことができます。これにより、利用者は安全な環境で公衆Wi-Fiを利用できます。さらに、一度モバイル端末で設定を行えば、以後は手間なしで公衆無線LANに接続できるため、利便性も向上します。


 Local24は、京都⼤学、東北⼤学、国⽴情報学研究所と共同で、国⽴研究開発法⼈情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー))Beyond 5G研究開発促進事業委託研究課題 JPJ012368C04401(国際共同研究型プログラム)で、「次世代公衆無線 LANローミングを⽤いたオープンかつセキュアな Beyond 5G モバイルデータオフローディング」の研究開発を⾏うとともに、「オープンローミング」の普及で、日本における国際的なWi-Fi接続の標準を確立し、セキュリティと利便性の両面で公衆Wi-Fiサービスを向上させることを目指しています。

※1 Wireless Broadband Allianceの2024-Industry-Reportより


【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社Local24 担当:黒沢
〒:604-8064
住所:京都府京都市中京区骨屋之町550−2
TEL :075-275-8541 FAX: 075-275-8542
E-Mail:info@local24.jp
企業サイト: https://www.local24.co.jp